副業を始めようと思ったとき、最初に何をすればいいか分からなかった。
ネットで調べると情報が多すぎる。ブログ、せどり、フリーランス、動画編集、プログラミング。どれが自分に向いているのか、何から手をつければいいのか、調べれば調べるほど迷った。
結局、本を買った。「ホームページの立ち上げ方」という本だった。読んでみたが、ほとんど理解できなかった。専門用語が多すぎて、何をやればいいのか全然わからなかった。
そこから実際に動き出すまで、かなり時間がかかった。
この記事は、約10年前に副業を始めた自分の経験をもとに書いている。当時の失敗と、今振り返って「最初にこうすればよかった」と思うことを正直に書く。
最初に迷ったこと:選択肢が多すぎて動けなくなった
副業を始めようと思ったきっかけは、収入への不安だった。会社の給料だけに依存していることへの漠然とした不安。何かもう一本、収入の柱が欲しいと思い始めた。
だが「副業を始めよう」と決めたあとが問題だった。何から始めればいいのか、まったく見当がつかなかった。
当時の自分が検討した選択肢はざっとこうだ。
- ホームページを作る(本を買ったが挫折)
- せどり(仕入れリスクが怖くてやめた)
- ブログ(後に同僚に教えてもらって始めた)
せどりは真剣に検討した時期があった。本やゲームソフトを安く仕入れて転売するやり方だ。でも「仕入れたものが売れなかったらどうする」という不安が拭えなくて、結局踏み出せなかった。
今思えば、迷っていた期間が一番もったいなかった。情報を集めるだけ集めて、何も始めていない時間が長すぎた。
動き出せたのは、同僚に教えてもらったから
ブログを始めるきっかけは、同僚だった。
ある日、同僚がブログでお金を稼いでいることを知った。Googleアドセンスという広告の仕組みで、記事を読まれるたびに収益が発生するというものだった。
「一緒にやってみないか」と誘われた。
分担はシンプルだった。サイトの設計・技術面は同僚が担当する。記事を書くライティングは自分が担当する。収益は折半。
これがよかった。ひとりでやろうとしていたら、技術的な壁で確実に挫折していた。「わからないこと」を聞ける人間がそばにいるだけで、これだけ進みが違う。
そのブログは、最終的に月間20万PVまで成長した。アドセンス収益として10万円ほどになった時期もある。折半だったから実質5万円だが、副業として初めてお金が動いた体験だった。
今でも、あの同僚に声をかけてもらわなければ、副業を始めていなかったかもしれないと思う。
始める前に就業規則を確認した
副業を本格的に始める前に、会社の就業規則を確認した。
副業を禁止している会社は今でも多い。確認せずに始めて、後から問題になるのが一番まずい。
自分の場合、就業規則を読んだ結果、副業はOKだった。ただし「本業に支障をきたさないこと」「競合他社への就業は禁止」という条件があった。ブログはどちらにも該当しないと判断して、安心して続けることができた。
就業規則の確認は、副業を始める前に必ずやること。これは順番として絶対に外せない。
確認の方法は、会社から配布されている就業規則を読むか、人事部門に問い合わせるかのどちらかだ。最近はパワーポイントや社内ポータルで公開されているケースも多い。
10年やって気づいた、50代の副業で大事なこと3つ
約10年、副業をやってきた。ブログだけでなく、アフィリエイト、note、診断ツールの開発なども経験した。その中で、50代から副業を始めるうえで本当に大事だと感じることが3つある。
① 最初に「自分が何に向いているか」を知る
これが一番大事で、一番省略されがちなことだ。
副業の種類は多い。ブログ、動画、コンサル、フリーランス、デジタルコンテンツ販売、教える系、単発の仕事。それぞれに向き不向きがある。
自分に向いていないものを選ぶと、続かない。続かなければ収益にならない。途中でやめることになる。
当時の自分がせどりをやめたのは正解だった。モノを仕入れて管理して発送する作業が、自分の性格に合っていなかった。一方でライティングは苦にならなかった。だから月間20万PVまで続けられた。
50代には、20代にはない強みがある。職場での経験、人間関係の積み重ね、専門知識、失敗から学んだ判断力。これをどの副業で活かすかを考えることが、スタートラインだ。
② まずやってみる。考えすぎない
自分が迷っていた期間、一番無駄だったのは「完璧に理解してから始めようとしたこと」だった。
ホームページの本を買って読んで、理解できなくて止まった。でも今思えば、理解できなくても手を動かして試せばよかった。わからないことは、やりながら調べればいい。
副業は、始めてみないとわからないことが多い。向いているかどうかも、やってみて初めてわかる。情報収集だけしている段階では、何もわからない。
「完璧な準備ができたら始める」は、永遠に始めないことと同じだ。
③ 1年は続ける。結果が出るまでに時間がかかる
副業で収益が出るまでには時間がかかる。これは副業の種類によらず、ほぼ共通している。
ブログを始めて最初の数ヶ月は、アクセスがほぼゼロだった。記事を書いても読まれない。収益もゼロ。それでも続けたから、月間20万PVにたどり着いた。
3ヶ月で結果が出なくてやめる人が多い。でも3ヶ月は、何をやってもほぼ結果が出ない時期だ。副業の芽が出るのは、早くて半年、多くは1年かかる。
逆に言えば、1年続けられれば、何かしらの手応えが必ず出てくる。続けることが、唯一確実な戦略だ。
「何から始めるか」で迷っている人へ
今、副業を始めようと思っているが何から手をつければいいかわからない、という人に伝えたいことがある。
迷うのは当然だ。選択肢が多いし、ネットの情報は玉石混交だ。自分もずっと迷っていた。
でも迷いを解消するためには、情報をもっと集めることより、「自分がどのタイプか」を先に知ることのほうが有効だった。
自分の強み・性格・使える時間・リスク許容度によって、向いている副業は変わる。それを確認せずに「人気だから」「稼げそうだから」で選ぶと、続かない可能性が高い。
自分がどの副業タイプに向いているかを知る方法として、無料の診断ツールを作った。10問・3分で答えられる。50代の経験・強みをもとに、10のタイプの中から自分に合う副業を診断する。
診断後は、タイプ別の始め方と収益イメージをメールで送っている。「まず何から始めるか」の最初の一歩として使ってほしい。
まとめ
50代から副業を始めるうえで、最初に大事なことをまとめる。
- 就業規則を確認する(最優先)
- 自分に向いている副業タイプを先に把握する
- 完璧な準備より、まず動いてみる
- 1年は続ける覚悟を持つ
自分が副業で最初に動けたのは、同僚という「教えてくれる人」がいたからだ。ひとりで調べるだけでは、動き出せなかったかもしれない。
「何から始めるか」で迷っている時間は、正直もったいない。まず自分のタイプを知ることから始めてほしい。そこから動き出すほうが、遠回りせずに済む。
▶ 50代がChatGPTを副業に使ってみてわかったこと|アイデア出しから記事構成まで実際の活用法

