こどもNISA、我が家はやる|子ども名義の預貯金から小6の2人で始める計画と、制度で確認したこと

お金・資産形成

2027年1月に始まる「こどもNISA」を、我が家はやることにした。まずは小6の2人から、18歳まで積み立てる。原資は子ども名義の預貯金から出して、子ども名義の証券口座に入れる計画だ。

この記事は、投資の正解を示すものではない。我が家がどんな計画で、制度のどこを確認して、何がまだ決まっていないのかを記録したものだ。内容は2026年9月時点で公表されている情報にもとづいていて、細部は今後変わる可能性がある。

結論:こどもNISAは「やる」。ただし想定どおりにいかない点もある

先に、我が家の計画をまとめておく。

  • 対象:子どもは4人。いずれは全員を対象にしたいが、まずは小6の2人から
  • 開始:2027年
  • 積立:1人あたり、初回10万円+毎月5,000円を18歳まで
  • 原資:子ども名義の預貯金
  • 口座:楽天証券(子ども名義の証券口座)
  • 商品:全世界株式、S&P500、ゴールドの3つを想定(ゴールドが買えない場合は全世界株式とS&P500)

ただ、制度を調べてみると、この計画のうち「初回10万円を一括で入れる」と「ゴールドを買う」の2点は、制度上できない可能性があることがわかった。理由は後半で詳しく書く。計画どおりに進まない部分も含めて、そのまま記録しておく。

こどもNISAとは:制度の要点

こどもNISA(こども支援NISA)は、0〜17歳の子どもが使える新しい非課税投資制度だ。ジュニアNISAが終了したあとを引き継ぐ位置づけで、2027年1月からの開始が決まっている。制度の要点を表にまとめた。

項目内容
開始時期2027年1月
対象0〜17歳
年間投資枠60万円
非課税保有限度額600万円
買える商品つみたて投資枠の対象商品(投資信託)。定時・定額の買付に限られる
払出し原則、非課税での払出しはできない。12歳以上(中学入学年以降)は、子ども本人の教育費や生活費などの用途に限って可能。子どもの同意と書類が必要
口座親権者の証券口座が必要。1人1口座で、複数の金融機関には作れない
18歳になると成年のつみたて投資枠に自動で移行する
口座開設の受付2026年10月開始予定

出典は楽天証券の解説大和総研のレポート。払出しの開始時期は、楽天証券では「12歳以上」、大和総研では「中学入学年以降」と表現が分かれている。ほぼ同じ時期を指していると思われるが、最終的なルールは各社の案内で確認してほしい。

もうひとつ大事なのは、こどもNISAが子ども自身の非課税枠だという点だ。親のNISA枠を消費しないので、世帯全体で見ると非課税で運用できる枠が増える。その代わり、途中で自由に引き出せないという制約がある。この「枠が増える」と「引き出せない」のバランスが、判断の分かれ目になる。

なぜ、我が家はやると決めたのか

理由は大きく2つある。

1つ目:親名義のNISAで、一定の利益が出ているから

自分たち夫婦のNISAでは、これまでの運用で一定の利益が出ている。運用内容は我が家のNISAポートフォリオに書いた。自分がNISAを始めたのは40代からで、その経緯は40代からNISAを始めた話にまとめている。

積立投資は、始めるのが早いほど運用期間を長く取れる。自分たちが実際に運用して利益を確認できたからこそ、同じ仕組みを子どもにも早い段階で使わせたいと考えた。

2つ目:子どもにも早いうちから、お金の情報を共有したいから

もうひとつの理由は、金額よりも経験のほうにある。子どもにも早いうちからお金の情報を共有して、投資に早く触れてほしい。自分の名義の口座があり、そこで実際にお金が積み立てられていく。投資は、教科書で学ぶより、実際の口座を通したほうが身近になりやすいと思う。

我が家では、お小遣いをあげない代わりに、ポイント制のお金教育でお金の仕組みに触れさせている。こどもNISAは、その先にある「投資」という段階に、早めに触れさせる手段のひとつになる。

なお、子ども手当を親名義のつみたてNISAで積み立てる方法は、別の記事(子ども手当をつみたてNISAに回す話)に書いた。こどもNISAはそれとは別の選択肢で、子ども自身の枠を使うところに違いがある。

我が家の計画:金額の内訳

計画の中身を表にした。金額はすべて1人あたりで、対象は2人なので合計は2倍になる。

項目内容
対象まずは小6の2人(いずれは4人全員)
開始2027年
初回1人あたり10万円
毎月の積立1人あたり5,000円
積立期間18歳まで
毎月分の合計36万円
1人あたりの合計46万円(10万円+36万円)
2人分の合計92万円
原資子ども名義の預貯金
口座楽天証券

年間の投資枠は60万円なので、計画は枠に十分収まる。初年度も、初回10万円と毎月5,000円を合わせて1人あたり年16万円以内で、枠の3割弱にとどまる。上限を意識する必要はない。

何に積み立てる予定か:3つを想定、ただしゴールドは要注意

積み立てる商品として、全世界株式、S&P500、ゴールドの3つを想定している。全世界株式とS&P500は、長期の積立で広く使われている株式の投資信託だ。ゴールドは、株式とは値動きの異なる「守り」の資産として考えている。

ゴールドは、親名義では成長投資枠で持っている(我が家のNISAポートフォリオに書いたとおり)。子どもの口座でも、ゴールドを入れる想定にしている。

ただし、ここに落とし穴がある。こどもNISAで買えるのは、つみたて投資枠の対象商品と同じ範囲だと説明されている(大和総研のレポート)。そして2025年時点の解説では、つみたて投資枠の対象商品に、金を主な投資対象とするものは含まれていないとされていた。対象商品の一覧は金融庁のつみたて投資枠対象商品のページで更新されていて、2026年9月18日にも更新されている。自分が調べた範囲では、金が対象に加わったという情報は見つからなかった。

つまり、ゴールドはこどもNISAの口座では買えない可能性が高い。その場合は、ゴールドは入れずに、全世界株式とS&P500の2つで積み立てる予定だ。ゴールドが買えるなら、買う。ただし、商品ラインナップや制度の詳細が固まってから、変更する可能性もある。

制度上、想定どおりにいかない可能性がある点

初回10万円は、一括では入れられない見込み

計画では、10万円を最初にまとめて入れるつもりだった。しかし、こどもNISAの買付は「定時・定額」に限られると整理されている(大和総研)。つみたて投資枠と同じく、決まったタイミングに決まった金額を買う仕組みなので、10万円をスポットで一括購入する形は難しい可能性が高い。

代わりの方法として、たとえば最初の月だけ積立額を大きく設定する、ボーナス月設定を使うといった形が考えられる。ただ、こどもNISAでそれができるのか、楽天証券でどう設定できるのかは、口座開設が始まってみないとわからない。この点は「予定」のままにしておき、確定したらこの記事に追記したい。

払出しは自由にできない

こどもNISAは、途中で好きなときに引き出せるお金ではない。12歳以上(中学入学年以降)になれば、子ども本人の教育費や生活費といった用途に限って払出しが認められるが、子どもの同意と書類の提出が必要になる。親名義のNISAなら自分の判断でいつでも売却できるのに比べると、自由度は大きく下がる。

我が家の計画は、18歳まで積み立てて、そのままつみたて投資枠に移行する前提で組んでいる。

金融機関の選び直しがきかない

こどもNISAの口座は、1人につき1つの金融機関でしか開設できない。複数の証券会社に分けたり、あとから気軽に乗り換えたりすることは想定されていない。我が家は楽天証券にするつもりだが、この選択が長く続くことになる。

口座開設は親権者の口座が前提で、受付は2026年10月から

こどもNISAの口座を作るには、親権者の証券口座が必要だ。さらに、こどもNISA口座は単独では作れず、子ども名義の証券口座(未成年口座)とあわせて開設する。受付は2026年10月に始まる予定だが、あくまで予定なので、正式な開始日は各証券会社の案内を確認したい。

子ども名義の預貯金から入れるときの注意

我が家は、子ども名義の預貯金の中から出して、子ども名義の証券口座に入れる予定だ。すでに子ども名義のお金とはいえ、注意したい点がある。贈与と名義預金の扱いだ。

一般に、子どもが口座の存在を知らず、親が通帳や印鑑、暗証番号などをすべて管理し続けていると、そのお金は子どものものではなく「親のお金」、いわゆる名義預金とみなされるリスクがあるとされている。また、子ども名義の預貯金の元手が親から渡したお金である場合は、贈与にあたるかどうか(年間110万円の基礎控除の範囲内か)も関わってくる。

名義預金とみなされないためには、子どもが口座の存在を知っていること、贈与の事実を記録に残しておくことが大切だと言われている。子どもにお金の情報を共有したいという我が家の考え方は、この点とも相性がいいと思っている。ただし、どこまでやれば十分なのかは個別の事情によって変わる。実際に進めるときは、税務署や税理士など専門家に確認したうえで判断したい。

この記事は税務上の助言ではない。同じように子ども名義の預貯金から入れる場合は、必ずご自身で専門家に確認してほしい。

いくらになるのか:試算

我が家の計画で、いくらになるかを単純に計算してみた。あくまで仮の利回りでの試算で、将来の成績を約束するものではない。実際には元本割れになる可能性もある。

前提は、初回10万円と毎月5,000円を18歳まで(積立期間は6年として計算)積み立てて、一定の年利で複利運用するというもの。運用益は非課税なので、税金は考えていない。

仮の年利1人あたり2人分
0%(元本のみ)46万円92万円
3%約51万円約103万円
5%約55万円約110万円

年利3%なら元本より約5万円、5%でも約9万円しか増えない計算になる。この金額を見て「思ったより小さい」と感じる人もいるだろう。

だからこそ、この計画の価値は、増える金額よりも「子どもが早くから投資に触れる経験」にあると考えている。1人46万円は、教育費のすべてを賄う額でもない。教育にかかるお金は別に必要で、我が家の実態は子ども4人の教育費に書いた。こどもNISAは、子どもがお金や投資に早く触れるための入口として位置づけている。

よくある疑問

Q. 親名義のNISAとこどもNISAは、どちらを優先すべきか

一概には言えない。こどもNISAは子ども自身の枠なので親の枠を使わない一方、払出しに制限がある。親名義のNISAは、自分の判断でいつでも売却できる自由度がある。我が家は親名義の運用を続けたうえで、それとは別に、子どもの枠を使うという考え方をしている。

Q. 複数の証券会社で作れるか

作れない。こどもNISAは1人につき1口座までで、複数の金融機関には開設できないとされている(楽天証券の案内)。

Q. 18歳になったらどうなるか

18歳になると、成年のNISAのつみたて投資枠に自動的に移行する。そこからは、本人の判断で運用を続けたり、資金を使ったりできるようになる。

Q. 口座開設はいつからできるか

2026年10月に受付が始まる予定と案内されている(楽天証券)。制度の開始そのものは2027年1月だ。

まとめ:計画は「予定」のまま、まずは一歩目を

  • 我が家はこどもNISAを「やる」。まずは小6の2人から始める
  • 1人あたり初回10万円+毎月5,000円を18歳まで。合計は1人46万円、2人で92万円
  • 初回10万円の一括投資と、ゴールドの購入は、制度上できない可能性がある。口座開設が始まってから確認する
  • 払出しは自由にできず、口座は1人1つの金融機関のみ。選び直しがきかない
  • 子ども名義の預貯金から入れる際は、贈与・名義預金の扱いに注意し、専門家に確認する
  • 金額より、子どもが早くから投資に触れる経験を大切にしたい

制度の細部は、これから変わる可能性がある。最新の情報は、金融庁や各証券会社の案内で確認してほしい。口座開設の段階でわかったことがあれば、この記事に追記したい。

この記事は、個人の計画と、公表されている情報の整理にもとづく記録です。投資の助言や税務上の助言ではなく、特定の商品をおすすめするものでもありません。投資には元本割れのリスクがあります。最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。

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