コロナ禍のあと、収入が減った時期があった。
給料が下がったわけではないけれど、残業が減り、手取りが目に見えて少なくなった。そのとき初めて、毎月の固定費をちゃんと見直した。
光熱費、保険、サブスク。ひとつひとつ確認していくなかで、一番引っかかったのがスマホ代だった。
ドコモで毎月4,000円前後。ずっと払ってきたから「これが普通」だと思っていたけれど、「本当にドコモじゃないといけないのか?」と初めて疑問を持った。
それが、楽天モバイルに乗り換えるきっかけだった。
子どもにスマホを持たせるか、ずっと迷っていた
ちょうど同じ頃、子どもたちがスマホを欲しがり始めていた。
うちには子どもが3人いる。小学校高学年が2人、中学年が1人。「友達が持ってる」「連絡できなくて不安」と言われるたびに、親としては悩んだ。
持たせるとしたら何台必要か。3人分のキャリア契約は高すぎる。かといって1人だけ持たせるのも不公平だ。
そこで出た結論が、「練習用に1台、3人でシェアする」だった。
連絡や緊急時に使えれば十分。ゲームや動画は家のWi-Fiでできる。そう考えれば、3人で1台でも十分だと判断した。
楽天モバイルを選んだ理由
自分のドコモを乗り換えようと調べているとき、楽天モバイルの料金体系を知った。
使ったデータ量に応じて料金が変わる仕組みで、ほとんど使わなければ月1,000円以下になる。「これで十分だ」と思い、約4年前に乗り換えた。
子どもの回線を追加したのはそれより後、半年ほど前のことだ。子どもたちがスマホを欲しがり始めたタイミングで、すでに自分が楽天モバイルを使っていたので、追加回線の選択肢として自然に楽天が候補に上がった。
子ども用途(連絡と緊急時のみ)なら、大手キャリアの高い料金は必要ない。端末は家にあったSIMフリーのものを使い回した。新しく端末を買う必要もなかった。
手続きはオンラインで完結した。店舗に行く必要もなく、思っていたより簡単だった。
実際の使い方:3人で1台シェアの運用実態
「3人で1台は喧嘩になるんじゃないか」と思うかもしれないけれど、今のところそうでもない。
今は家の中でのみ使っている。Wi-Fiにつながる範囲だけだ。
- スマホゲーム
- YouTube
- LINE(家族間のみ)
- 調べもの
友達との連絡には使わせていない。LINEは家族グループのみ。それが今のルールだ。
3人とも家で使うから、取り合いになる。これは正直に言う。
だから「1人1日20分まで」とルールを決めた。オーバーしたときは翌日からその分を差し引く。子どもたちは不満そうにすることもあるが、ルールとして定着してきた。
今後は外出時にも持たせる予定でいる。旅行先や外出先で何かあったときの連絡用だ。そのための練習として、まず家の中で使い方を覚えてもらっている段階とも言える。
困ったのは最初の設定だけだった。アカウント管理やペアレンタルコントロールの設定に少し時間がかかったが、一度やってしまえばあとは手がかからない。
月の請求が実際どうなったか
乗り換えてから、毎月の請求がどう変わったかを正直に書く。
自分の回線(もともとドコモ・4,000円前後)は、楽天モバイルに変えて月1,000〜2,000円程度になった。データをそこそこ使う月でも、ドコモの頃より確実に安い。
子どもの回線は、外出時しか使わないため月のデータ使用量が非常に少ない。毎月ほぼ最低料金の範囲に収まっている。
2回線合わせた料金は、楽天ポイントで相殺されてほとんどの月で実質0円になっている。
ドコモ時代は自分の1回線だけで毎月4,000円払っていた。それが今は子ども回線を追加してもポイント込みで0円。年間5万円近い差になる計算だ。
「固定費を削る」というのは、こういうことだと実感した。
楽天モバイルが「子どもの練習用スマホ」に向いている理由
子ども用途で楽天モバイルが合っていると感じる理由を整理する。
使わなければ安い
子どものスマホはデータをほとんど使わない。使った分だけ払う仕組みは、練習用回線に向いている。
解約料がない
「やっぱり合わなかった」と思っても、違約金なしでやめられる。試してみる心理的ハードルが低い。
SIMフリー端末で使い回せる
家にあった端末をそのまま使えた。端末代をかけずに始められた。
一方で、向いていないケースも正直に書く。
楽天モバイルのエリアは都市部では問題ないが、地方や山間部では圏外になることがある。外での通話・通信が多い用途なら、エリアを事前に確認したほうがいい。
また、データを大量に使う用途(動画・ゲーム)が多いなら、他のプランのほうが割安になる場合もある。あくまで「連絡用・緊急用」の練習用途に向いている。
ドコモから楽天モバイルへの乗り換え、実際の手順
乗り換えを検討している人のために、自分が実際にやった流れを書いておく。
まず確認したのは、手持ちの端末が楽天モバイルのSIMに対応しているかどうかだ。楽天モバイルの公式サイトに動作確認済み端末のリストがあるので、そこで調べた。SIMフリー端末であれば多くの場合対応している。
次に、楽天会員のIDを用意した。楽天市場などを使っていれば既存のIDが使える。なければ新規登録する。
申し込みはオンラインで完結した。本人確認書類(免許証など)をスマホで撮影してアップロードするだけだ。店舗に行く必要はなかった。数日でSIMカードが届いた。
SIMが届いたら、端末に差し込んでAPN設定を行う。これが唯一「少し手間かかるかも」と感じた部分だったが、楽天モバイルのサポートページに手順が詳しく書いてあるので、そのとおりにやれば問題なかった。
ドコモの解約は、楽天モバイルへの乗り換え手続きの中で同時に行われる(MNP転入の場合)。別途ドコモ店舗に行く必要はない。ただし事前にドコモ側でMNP予約番号を取得しておく必要がある。My docomoのアプリかウェブサイトから取得できる。番号の有効期限は15日間なので、取得したら早めに乗り換え手続きを進めたほうがいい。
子ども用の回線は、自分の楽天IDに紐づけて追加した。家族回線として追加する形だ。手続きはほぼ同じで、追加の本人確認が必要だった。子どもが未成年の場合、親権者として自分が手続きを行う形になる。
よくある疑問:乗り換えを迷っている人へ
乗り換えを検討している人から聞かれそうなことを、自分の経験をもとに答える。
Q. 電波はつながりやすいか?
都市部では問題ない。自宅・職場・よく行く場所で不便を感じたことはない。ただし山や地方の山間部では楽天回線が届かないエリアがある。よく行く場所のエリアマップは事前に確認したほうがいい。
Q. 通話はどうか?
楽天モバイルは「Rakuten Link」というアプリ経由での通話が無料だ。自分はこれで十分まかなえている。ただし一部の番号(0120、0570など)にはRakuten Linkが使えないケースもある。
Q. 解約はいつでもできるか?
できる。違約金はない。「合わなかったら戻せばいい」という気持ちで試せるのが、大手キャリアとの一番の違いだと思う。
Q. 楽天ポイントはどう使えるか?
毎月の利用料金の支払いに楽天ポイントを充てられる。楽天市場や楽天カードをすでに使っていれば、ポイントが自然に貯まるので実質無料になりやすい。自分がほとんどの月で0円になっているのはこのためだ。
Q. 子どもに持たせるとき、ペアレンタルコントロールは設定できるか?
できる。Androidなら「ファミリーリンク」、iPhoneなら「スクリーンタイム」で制限をかけられる。うちは使用時間の制限とアプリのインストール制限をかけている。これはキャリアではなく端末側の機能なので、楽天モバイルでも同様に使える。
Q. 大手キャリアに戻したくなったことはあるか?
正直に言うと、1度だけある。旅行先で電波が不安定になったときだ。ただそれ以外の日常生活では不便を感じたことはない。4年使い続けているので、今のところ戻すつもりはない。旅行先のエリアが不安な場合は、事前にエリアマップを確認しておくと安心だ。
固定費を削って気づいたこと
コロナ後の収入減をきっかけに固定費を見直して、スマホ代だけで年3〜4万円の差が出た。
その経験で気づいたのは、「ずっと払い続けているものほど、一度も疑ったことがない」ということだった。
ドコモに不満があったわけじゃない。でも「これが当たり前」と思い込んでいただけで、選択肢を調べてみれば別の答えがあった。
同じことが、時間の使い方にも言える。
50代になって、「このまま会社員だけで終わっていいのか」という気持ちが出てきた。収入を増やすことを考えたとき、固定費を削ると同時に、収入の柱を増やすことも考え始めた。
副業はそのひとつだ。スマホ代が浮いた月3,000円は、副業のサーバー代や学習コストに充てられる。小さい金額に見えるけれど、始めるための後押しになった。
楽天モバイルは定期的にキャンペーンをやっている。乗り換えや新規契約のタイミングによってはポイント還元やプレゼントがあることも多い。気になる人はチェックしてみてほしい。
まとめ
コロナ後の収入減をきっかけに、ドコモから楽天モバイルに乗り換えた。
自分の回線+子ども3人でシェアする回線の2台体制で、楽天ポイント相殺後は月1,000円前後に収まっている。ドコモ時代の自分1回線分より安い。
「練習用に1台、3人でシェア」は、今のところうまくいっている。子どもの使い方が「連絡・緊急時のみ」と限定的なので、取り合いにもならない。
固定費を削ることは、収入を増やすことと同じ効果がある。まず支出を見直すことが、家計の立て直しの第一歩だった。
同じように固定費を見直したい方、子どものスマホ代を抑えたい方の参考になれば。

