コロナ後遺症でリモートワークが命綱に|出社できない50代の在宅勤務記録

リモートワークが命綱になった話|コロナ後遺症で出社できない50代の働き方 健康と働き方

リモートワークがなかったら、今の仕事を続けられていない。断言できる。

コロナでICUに入り復職と再休職を繰り返した。週1回の出社すら数日間尾を引く体。通勤するだけで体力を使い果たす。そんな自分が働き続けられているのは、リモートワークという選択肢があったからだ。

リモートワーク中の1日|休憩込みのスケジュール

リモートワークの日のスケジュールはこうだ。

8時半頃から業務開始。メールチェック、チャット確認、その日のタスク整理。午前中は比較的集中できる時間帯なので、頭を使う作業はここに集中させる。企画書の作成、データ分析、重要なメールの返信。判断力が必要な仕事は午前中にやる。午後は体力が落ちるので、単純作業やチャット対応にシフトする。

こまめに休憩を取るのがコツだ。15分作業して5分休む。タイマーをセットしている。「もう少しやれそう」と思っても、タイマーが鳴ったら止める。ここで無理をすると、午後がまるごと潰れる。復職当初に学んだ教訓だ。

13時に昼食。ここで大きな休憩を取る。食事の後、14時半まで仮眠。この仮眠が命綱だ。午前中の疲労をリセットしないと、午後が持たない。

14時半から再開。21時過ぎまで業務。途中でこまめに休憩を取る。15分作業して5分休むリズムは復職当初から変わらない。長時間連続で集中することはできない。

終わったらぐったりだ。PCを閉じた瞬間に体のスイッチが切れる。「今日も生き延びた」。大げさではなく、本当にそう思う日がある。

健康な人から見れば、異常なスケジュールに見えるかもしれない。90分の仮眠を取りながら働くなんて。でも、これが自分にとっての「フルタイム」だ。100%は出せない。でも、この方法なら60〜70%は出し続けられる。全盛期の6割。それが今の自分の上限だ。PCを閉じた瞬間に体が重くなる。風呂に入って、子どもたちと少し話して、寝る。これが毎日のルーティンだ。

昼の仮眠が命綱|90分の回復時間

リモートワークの最大のメリットは、昼の仮眠が取れることだ。

オフィスで90分の仮眠は不可能だ。せいぜい昼食後に15分目を閉じるくらい。でも自宅なら、ベッドで横になって本格的に寝られる。この90分があるかないかで、午後のパフォーマンスが全く違う。

コロナ後遺症の慢性疲労は、短い休憩では回復しない。横になって、体を完全に休ませる時間が必要だ。それができるのはリモートワークだけだ。

出社日との違い|通勤だけで体力が消える

たまに出社する日がある。その日と、リモートの日では、使える体力が全く違う。

通勤で体力を消耗する。電車に乗り、駅から歩き、オフィスに着く。それだけで体力の大半を使い果たす。席についた時点で、もう集中力が残っていない。

しかも、出社した日の疲労は翌日以降にも持ち越される。月曜に出社すると、火曜・水曜はリモートでも調子が悪い。週1回の出社のために、週の半分のパフォーマンスが落ちる。

それでも出社日を完全になくすわけにはいかない。対面でしかできない仕事もある。チームとの関係性を保つためにも、最低限の出社は必要だ。バランスが難しい。

出社日の前夜は少し緊張する。「明日の体調は大丈夫だろうか」と考えてしまう。天気や気圧の変化で体調が左右されることもある。低気圧の日は特にきつい。出社日が低気圧と重なると、朝の時点で「今日は厳しいかもしれない」とわかる。それでも行くしかない。

リモートワークのデメリット|孤立感との戦い

リモートワークは命綱だが、デメリットもある。

一番は孤立感だ。毎日家で一人、PCに向かう。同僚と雑談する機会がない。チャットやビデオ会議はあるが、オフィスでの自然な会話とは違う。「最近どう?」から始まる雑談、ランチに一緒に行く同僚、エレベーターで会った時の何気ない一言。そういう小さなつながりが、リモートでは消える。

自分から意識してチャットで雑談を振ることもある。でも、テキストでの雑談は、対面の雑談とは温度が違う。この「温度の差」が、じわじわと孤立感になっていく。

特に休職から復帰した直後は、社会とのつながりが薄くなっている感覚があった。家にいるのに働いている。でも「会社に行っている」実感がない。この曖昧さが、メンタルに影響することもある。

対策として、意識的に家族との時間を作るようにしている。子どもたちのご飯を作ること。妻と買い物に行くこと。家にいるからこそできる家族との接点を、仕事の合間に挟む。

AIとリモートワーク|効率化で休む時間を作る

ChatGPTとClaude Codeは、リモートワークと相性がいい。

会議の文字起こし、メールの下書き、資料の構成。これらをAIに任せることで、自分の体力を温存できる。AIで30分の作業を10分に短縮し、残りの20分で休む。このサイクルがリモートワークだからこそ成り立つ。

オフィスでAIに頼んで20分休むのは難しい。でも自宅なら、誰にも見られずに休める。この自由さが、コロナ後遺症を抱える自分にとっての生命線だ。

リモートワークのもう一つのメリットは、子どもたちのそばにいられること。学校から帰ってきた子どもたちに「おかえり」が言える。体調が良ければ一緒におやつを食べる。夕食の準備を仕事の合間にできる。

出社していたら、子どもたちが帰ってくる時間には家にいない。「おかえり」を言えない。「強いパパ」ではなくなったが、「いるパパ」ではいられる。リモートワークがそれを可能にしてくれている。

リモートワークがなかったら

もしリモートワークという選択肢がなかったら、自分は今、働けていない。

毎日出社して、8時間デスクに座り、通勤で往復する。それだけの体力がない。退職するしかなかっただろう。退職すれば収入がなくなる。住宅ローンが払えなくなる。子ども4人の教育費が出せなくなる。家族の生活が崩壊する。

リモートワークは単なる「働き方の選択肢」ではない。自分にとっては家族を守るための生命線だ。この働き方がなかったら、すべてが終わっていた。大げさではなく、本気でそう思っている。

だからこそ、会社にはいくら感謝しても足りない。リモートワークを認めてくれたこと。体調に配慮してくれたこと。「無理しないで」と言ってくれたこと。その一つひとつが、自分と家族の生活を支えている。

コロナ禍でリモートワークが一般的になったのは、不幸中の幸いだった。以前なら「在宅で仕事がしたい」と言っても、理解を得るのは難しかっただろう。コロナがリモートワークを当たり前にしてくれた。

会社にリモートワークを認めてもらえたのも、コロナ禍でリモートの実績があったからだ。「在宅でも業務が回る」という前例ができていた。もしコロナ前だったら、「後遺症で出社が難しいから在宅にしたい」と言っても、理解を得るのは相当難しかっただろう。

同じようにコロナ後遺症で働き方に悩んでいる方がいたら、リモートワークの可能性を会社に相談してみてほしい。「無理に出社して潰れる」より「リモートで持続する」方が、会社にとってもメリットがある。その説得材料は、自分のパフォーマンスデータで示すのが一番だ。「在宅の方がアウトプットが多い」「出社日の翌日はパフォーマンスが落ちる」。こうした事実を数字で見せれば、会社側も判断しやすい。

リモートワークは「楽をしたい」からではない。「持続可能な働き方」をするためだ。無理に出社して3か月で潰れるより、リモートで3年間安定して働く方が、自分にとっても会社にとってもプラスだ。この考え方を理解してくれた会社には、感謝しかない。

体力がない50代が生き残る方法は「無理をしない仕組み」を作ること。リモートワーク、AI活用、ストック型収入。すべて同じ思想から来ている。体が動かなくても、仕組みが動いてくれる。それが、コロナ後遺症を抱える自分が辿り着いた結論だ。

リモートワークで働ける時代に生まれてよかった。10年前なら退職するしかなかった。20年前ならなおさらだ。テクノロジーの進歩が、体の弱い人間に「働く選択肢」を与えてくれた。その選択肢を最大限に活用して、家族を守り続けたい。皮肉なことに、コロナで体を壊した自分を、コロナが作った働き方が救っている。

55歳で独立した後も、自宅で働くスタイルは変わらないと思う。体力がない自分にとって、在宅で稼げる仕組みを作ることが、唯一の生存戦略だ。

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この記事はコロナ後遺症とリモートワークに関する個人の体験記録です。

在宅勤務中心の生活になったことをきっかけに、家計全体も見直しました。実際の内容はこちらに書いています。 50代で家計を本気で見直した記録

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